
ドラッグのタブーなぜ芸能界や角界は麻薬を使う人が多いのですか?
ドラッグのタブー
ドラッグをタブー視するにしろ、聖なるもののように眺めるにしろ、それらの見方においてドラッグは、私たちの社会から排除されているものとして位 置づけられています。例えば現在の日本の法律からすれば、その使用は犯罪として避けられるべきものですし、逆に最近とみに流行っているサブカルチャー関連の本の多くは、手に入れにくいが魅力的なものとして取り上げています。
しかし実をいえばこの構図(タブー/聖)は、社会学では、社会秩序の形成という点から極めて典型的なものなのです。それは宗教的世界を考えればお分かりいただけるでしょう。かつて神が秩序立てていた社会では、反神的存在(悪魔や魔女)はタブー視され、社会の外部に排除されました。
それと同様に、例えば、身体に有害という「医学的真理」から判断してドラッグを社会から追放しようという姿勢は、「医学的真理」をかつての神の位置に置き、ドラッグを反 「真理」的存在として排除しようとするものと考えられます。
かつての「覚せい剤やめますか、人間やめますか」というコピーは、「覚せい剤を使用すると医学的に人間であることを放棄しなくてはならなくなる」と訴えると同時に、「使用者は私たちの社会から排除すべきものである」と宣言したものと考えられるのです。
